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劇的な変化に感動!

令和6年6月2日(日)13時50分から15時30分 パーキンソンみえ医療講演会・意見交換会で60分の実技指導を担当しました。小雨の天候という事もあり会場への移動が大変な中80名を越える方が駆けつけてくれました。😢

今回はパーキンソン病の方やご家族から事前に困り事を伺い、すくみ足や小股歩行、基本的な動きにくさへの対策として『重心を操る』をテーマに体操を紹介しました。

重心を操るためにはまず自分の姿勢を知ることが重要です。パーキンソン病の方でなくてもほとんどの方が、右利きの方であれば右傾斜の右重心傾向にあります。バッグを持つのは自然に右側、足を組む時右足が上など体のバランスの特性を持っています。どちらかに重心があること自体問題ないのですが、その傾向が強くなり苦手な方向の動きが難しくなったり億劫になるのが問題です。特にご飯を食べる時や狭いところを歩く時など(意識が姿勢ではないところに取られる時)に姿勢大崩れが起きます。その問題に対してのお勧めの体操を紹介しました。当日の夕方のNHKのニュースにも紹介されました。

病気なので感覚が磨かれたり成長しないと思い込んでいる方もいるので、『何歳になっても病気が進行していても億劫になっている動きや活動に挑戦すれば体は変わるということ』✨もお伝えしました。

みなさん真剣にメモを取っていただき、指先や足先の動きにも注意しながら取り組んでもらいました。体幹と腕の連動に重要な肩甲骨の周りの筋肉は、手首を少し反らしながら動かすと活動しやすくなります。素早くまたは力強く手足を使いたい時は、肩甲骨周りの筋肉が重要なので高速腕振り体操の時の手首の角度に🙌注意して眠っている筋肉達を動かすコツをお伝えしました。

講演の中で拍手喝采👏の瞬間がありました。パーキンソンみえの会員の方のAさんが、寝たきりに近い状態から感覚を磨き屋外で走る練習までできるようになった動画を紹介したところです。🫢Aさんの訪問リハビリに最初関わった頃、片方の膝が拘縮で真っ直ぐ伸びず肩や肘が亜脱臼しており寝たきりで要介護5の状態でした。そこから苦手や億劫な動きにいくつも挑戦し感覚を磨きました。 座れる→立てる→歩ける→走れるへの短期間での奇跡の変化の動画です。屋外で走れるようになった頃でも要介護認定が追いつかず要介護5の認定を受けていたぐらい短期間での体の変化でした。

このような短期間での劇的な変化は、挑戦できる方でしばしば見られます。最近で一番衝撃を受けたのがBさんです。
この講演会の前にパーキンソンみえの津ブロックで体操等の実技指導の機会がありました。その時に会員Bさんと旦那さんが参加していました。車椅子で来場し杖歩行も自信がないとのことでしたが、お体の様子を見せてもらい、体のバランスもそれほど悪くなかったので、他の来場者の前で会場を一緒に走ってもらい自分の可能性に気づいてもらいました。走ることを勧めているわけではなく、変化できる自分に気づいてもらいそれに必要な挑戦が『スピード』『デュアルタスク 2つ以上の事を同時に考えながら行う』という事を伝えたかったのです。普段の生活では任天堂のSwitchスポーツなどで遊ぶ事もお勧めしました。

あれから、たったの2ヶ月!Bさんも今回の講演にも参加していました。たまたま帰りのエレベータが同じで歩く様子を見せてもらいました。別人の姿勢や重心の取り方で、こんなに劇的に変わるもんだと驚きました。🫢熱心な旦那さんの協力もあり感覚磨きを挑戦し続けているとのことでした。

パーキンソン病は体の調子の波が激しいのも特徴です。薬の効きが悪い時は体が動きにくくなり、効きすぎても不随意運動等の症状が出る事もあります。調子の波がある分リハビリ・運動の効果がわかりにくい方もいると思います。
これまでたくさんのパーキンソン病の方に関わっていますが、体の調子が悪くなるのは病気の進行よりも老化のような筋力の低下や姿勢崩れや体の感覚の衰えの方が強いように感じます。老化という衰えは体を動かすことで防ぐことができます。AさんBさんが良い例です。感覚を磨き子供が成長するように、毎日いろんな事に興味を持ち億劫にならずに挑戦することを続けたいものです。
寺島

任天堂のSwitch
NHKのニュース
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