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小児の看護師アベンジャーズ集結!!

 令和6年7月28日(日)三重大学医学部附属病院にて行われた三重県小児在宅看護研修会のスキルアップ研修の『呼吸器理学療法の実技』を担当させてもらいました。
 
 研修を企画する三重大学医学附属病院小児・AYAがんトータルケアセンターの方々は、子ども達の連携調整や相談にのってもらう心強い知識、技術の高い専門集団です。こんな凄い集団なのに、自分達が担当している子ども達の様々な場面で一緒に喜び涙してくれる仲間のような存在でもあります。そして週末返上してたくさんの子ども達の未来のための研修を開催してくれています。この日もいつもは最高医療を提供する看護師さんや事務職員さん達が、早くから集まり椅子やテーブルのセッティングと裏方仕事です。アベンジャーズというこれまでの映画のヒーローが集まった集団のようです。
 
 研修会の参加者は、小児に関連する様々な分野で働く看護師さん達です。学校・施設・病院・幼稚園・保育園・訪問看護と様々です。
 
 今回の実技、小児分野では、排痰の際に、スクイージング・呼吸介助という手技が『呼気』をサポートします。しかし、7歳までの発達が遅く胸郭形成や胸式呼吸ができていない子どもへのこの『呼気』だけのサポートはかなりリスクが高く『吸気』の管理も必要です。今回の実技では、『上部と下部胸郭の動きの確認』『吸気への意識』『胸郭拡張法の習得』の3つを目標に準備を行いましたが、皆さん吸気の意識というポイントをお土産として持って帰ってもらったと感じています。

 終盤に、胸郭拡張での吸気サポートの大技まで皆さんが上手にアプローチされた瞬間は、正直うれし涙😿でした。

 参加した看護師さん達は、子どもたちの呼吸の苦しさなどを普段から感じるからこそ、最初から最後まで拙い講義に耳を傾けてくれ、あの大技の習得至ったと感じています。😆

 40分での実技指導💦なかなかタイトなスケジュールで、技術も胸郭を動かす難しい内容でしたが優秀な参加者に恵まれ、講師として超楽しくあっという間に時間となっていました。まだまだ脊柱をインナーマッスルで整える体験等90分ぐらいの時間では盛りだくさんの内容をお伝えできるので、同様な機会があれば全力で準備しようと思います。
 
 後半は、三重大学医学部附属病院小児・AYAがんトータルケアセンターのアベンジャーズがファシリテータで事例検討です。人工呼吸器装着の子どもが退院する事を想定してのロールプレイです。参加者の方のこれまでの経験を生かしての意見交換です。
 
 後半のグループワークも拝聴させていただきました。架空のこどもをアセスメントしてでてくる意見は、我々リハビリ専門職ではたどりつかない命や生活を守るエキスパートの意見の中に、子ども本人だけでなく兄弟・両親への深い想いを感じるものでした。自分も現場でたくさんの子どもを担当しているので学校・施設・病院・幼稚園・保育園・訪問看護で働く45名とまた連携したいと感じる一日でした。

 今回の参加者からも新生アベンジャーズがたくさん生まれそうと感じる1日でした。

 また8月25日(日)は、にじいろネット研究会での講義が控えています。
 今回は自分の経験の中で奇跡の成長や回復をしたケースは、関わる在宅チームがある事をしっかりできていたというポイントがあります。ある事ができれば、進行性難病で要介護5まで悪化したところから僅か2ヶ月後に走った方がいます。そんな奇跡のような関わりも紹介したいと思います。オンラインで参加できますので是非ご参加下さい。寺島
当日の資料 胸郭の形成状況を意識したうえでの呼吸アプローチ
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